2015年3月14日土曜日

ザンジバー トップサイド 

右舷側キャビントップを走る3本のライン。

これはいずれもハルヤード(メインスル、ジブ、ステイスル用)らしい。

と言うのも [左舷側キャビントップ] に引かれたラインは皆無で、[マスト] にもウィンチが装着されている様子が無いからだ。









3日前にこの艇は1989年製で90年代の艇と諸ディテールのスペックが殆ど同一と書いたが、90年代艇では両舷共にラインを引ける様にデッキ・オーガナイザー、ウィンチ、クリート等が標準装備されているのでこの点明らかに異なる。

ウィンチ後方にクリートは無く、前方の3連ライン・クラッチを使用。これも初代オーナーのオプションだろう。



しかしコーミング・トップにあるデッキ・フィルのキャップは此処もさすがに時代を反映してウィンチ・ハンドルを使うタイプ。

一方90年代艇のダッシボードは周知の様にリセス(窪み)式装着でファクトリー製カバーも付いており、エンジン・アワー・メーターもキャビン内の配電盤横にある ([こちら] 下2枚の写真参照)のでその点古さを感じる。

ただ [昨年9月] にも触れたが、この様にエンジン・ストッパーが外にあるとロッカーの蓋を開けなくても良いので操作が楽。


手動ビルジ・パンプの横にはオートパイロット用電源。








カバーを開ける。

一等奥、左のビルジ排水用スルー・ハルにコックが付いている。




84年艇セレニティーでは此処にコックは付いていない。コックが付いていれば追波の時トランサムから水が逆流して来るのを確実に防止できる訳だ。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・データベース

2015年3月13日金曜日

ザンジバー バウ・プルピット

右舷側ティーク製トウ・レイルの上に小さなブロンズ製クリートが見える。

CQRアンカーのシャンク端を固定するラインを留めるために使う様だが、ラインは垂れている。




しかしラインをきっちり引いて留めると帆走中シャンク端が左右に動くのを防ぐのに有効だろう。(一等上の写真をクリック拡大すると分かるがこの小さなクリートは以前はもっとフォアにあり、しかも両舷に付いていた様だ。ネジ孔が残っている。元々の位置では使い辛かったのだろうか。)

白くペイントされたバウ・スプリットをデッキに留めるスルー・ボルトは後期艇に特有の2本。

バウ・スプリット根元の左舷側、デッキ・フィル(燃料注入口)のキャップは84年製 [セレニティーの物] と異なり、開閉時に専用ツールを必要とせずウィンチ・ハンドルを差し込んで回せるタイプ。

デッキ・フィル自体の位置も若干インボード側(バウスプリット側)に移動したことがはっきり分かる。


左舷側プラットフォーム先端にあるボルト付きチョックは市販品なので後付けの様だ。





此処にも良く別のアンカーを通した様でアンカー・ロード(チェインやライン)との擦れ合い防止のためウィスカー・ステイにテイピングが施してある。

余談だが潮の干満の無い五大湖のドックは全て固定式。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・ホームページ

2015年3月12日木曜日

ザンジバー再訪 STBサイド

バックステイは逆Y字のスプリット・ステイではなく各舷側のステイが別々にマストヘッドまで到達するデュアル・ステイズ。

スターン・プルピット・レイル、ライフライン、バウ・プルピット・レイル、全て2段式。





両舷共スターンのティーク上、バックステイのアウトボード側(外側)にブロンズ製チョックが装着されている。ファクトリー装着品かも知れない。

コックピット・コーミング上にあるパンプ・アウト用デッキ・フィルは84年製のセレニティー同様、未だ右舷側にある。



90年代の艇では左舷側。

マストやブームは既にキニヨン製ではなくルフィール製に移行している。















フォアデッキ・クリートは平行2本の後期フリッカ仕様。

しかし、89年でもスライディング・ハッチを格納するシーフッドは未だオプションだったらしくこの艇には付いていない。



バウスプリット先端のクランズ・アイアン(写真はクリックで拡大)の上のヒレにある2つの孔は後ろをジェノア用として使い、前はスピネイカー用に開けてある。(クランズ・アイアンについては [こちら] 。)

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2015年3月11日水曜日

ザンジバー 再訪

昨年10月 [3代目オーナーの手に渡った] ザンジバー。今でもミシガン湖に居て名前もザンジバーなのか不明だが、昨秋時点での写真が何枚かあるので見てみよう。

先ずはポートサイドから。










艇が正しくトリムされている(前後左右に偏った積載が無く、喫水線の白いブーツ・ストライプが水平)。



左舷クォーターのスプリング・ラインがティーク・レイルに擦れる可能性のある箇所には黄色の分厚いテューブを通してある。


素材は不明。

アスターンから見るとフリッカが結構ビーミーな(船幅の広い)ボートであることが分かる。





それにしても何と印象深いブルーだろう。

尚、この艇は1989年製で、90年代の艇と諸ディテールのスペックが殆ど同一。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2015年3月10日火曜日

セレニティー ハル清掃 + NewGlass2 塗布

3月7日土曜日、ハルを [3Mスコッチ・ブライト・パッド] とメラミン・スポンジで清掃した後 [ニューグラス2] を塗布した。

2人で5時間近くの作業だった。











毎春恒例のメンテ項目だが今年は特に塗布前の清掃に力を入れた。








前年までのニューグラス2の残滓、近くで見ないと分からない無数の黒っぽい微小な点状の汚れ、ティーク用セトールを塗った時のスプレイや雫等を落とす。艇の作業面がドックに近く、しかし近すぎてドックに当たったり体を挟まれたりしない様にベター・ハーフに艇をホールドしてもらっての作業。ニューグラス2塗布時も然り。

喫水近くを塗る時には艇の反体舷側に乗ってもらったりなど、全てティーム・ワークだ。






トランサム右舷側は排気・排水口からの煤でかなりグレイになっていたので時間を掛けて落とした。





日々どんどん暖かくなり、3月8日からは時計を1時間早めてデイライト・セイヴィング・タイム。

気分はもう夏。


今オフ・シーズンのメンテは一通り終了したので今週末にはセレニティーの2015年帆走シーズンを開幕させる。帆走を楽しんだら帰港後セイルを洗いたい。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月9日月曜日

ノー’スター製フリッカ19番艇 アイキス       Sailing into Sunset

先ずは下の写真を8枚連続でご覧あれ。

















































































































此処は南カリフォルニア北部、サンタ・バーバラ・マリーナの外。2015年1月、UCSBキャンパス近くの浜沖に一晩錨泊するために出航して行く姿を撮影したもの。マルコーニ・リグだがフォアステイのトップ・エンドがマストヘッドより幾分下にある所謂フラクショナル・リグ。メインスルに見えるノー’スター製フリッカのセイル・マークにも注目。

サンタ・バーバラはフリッカ設計者ブルース・ビンガム、並びに父フレッド・ビンガム(やはりヨット・デザイナー)のオフィス・家のあった街で、ノー’スター製フリッカのハルが造られた場所。サンタ・バーバラ・マリーナにはノー’スター製最後の20番艇 [ルーミン(旧モトゥ)] も居る。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中19番目 Eykis です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2015年3月8日日曜日

サザン・カリフォルニアのキャリコ 2014

昨日の写真から2年後、2014年の写真。相変わらずカタリナ島行きを楽しんでいる様子。(尚、この艇のオーナーはケイトという若い女性。)

1月の訪問時。アヴァロンでムーアリング・ボール(常設アンカー)に係留。

シングルハンドで来たのはこの時が最初だそうだ。





1970年代の初期艇に特有のバウ(ステム)上部両脇に仕込まれた昆虫の目玉の様な航海灯は見られない。しかしデッキはまだ旧型モールドによるもの。1980年代初頭の造船だろう。

こちらは7月、ビッグ・ガイガー・コウヴでの錨泊。

(画面右から3杯目がキャリコ。)





夏の真っ盛りだが比較的艇の数が少ないのはこのコウヴがメンバー(ボート)数を55艇に限定している [ブルー・ウォーター・クルージング・クラブ] 専用の泊地だからだ。このクラブは本土に本拠地は持たずロングビーチなどのレストランやコーヒーショップで会合を持つ。このコウヴこそが本拠地という訳だ。夏の繁忙期でもカタリナでの錨泊スポットが確実に確保出来るので南カリフォルニアに住んでいる人には入会お奨めのクラブ。

(写真はPSC製434艇中、番数不詳、Calico です。)
キャリコのFBページ