2012年3月7日水曜日

リサンダ

昨年11月頃売りに出て1~2ヶ月で新オーナーの手に渡った東海岸のフリッカ。1996年製だからハル番号は420番台後半か430番台と思われる。

STB側クォーター。

こうして見ると舷に装着されたラブ・ストレイクの太さが良く分かる。





単なるソールティーな見かけだけの飾りではない実用品だ。

スターンからバウ方向へ伸びる優美なシアーラインに沿って緩やかなカーブを描いている。






フリッカは外付けラダーで操舵はティラー。

それは風貌に個性を与えると共に取りも直さずメンテや換装が楽ということでもある。






この艇のプロペラは3翼式。2ブレイドのプロペラより機走時少なくとも1ノットは早く進める。






雪の多い地方なのだろう、オフ・シーズンにはトレイラーに乗せられ倉庫保管されてきた。






後ろの棚に乗っているのは全て小型のパワーボート。

バウ両舷に付けなければならない州の登録番号とシールが見えない。







国(コースト・ガード)に登録の場合は船体に登録番号やシールを貼る必要は無い。しかしコースト・ガードに登録可能なのはコースト・ガード設定の計算法で5トンを超える船艇のみ。それによるとフリッカは約3.5トンという事なので州登録しかできないはず。なぜ船籍番号表示がないのだろう。

バウ・ローラーはプラットフォーム両舷に付いている。









セレニティーでも左舷プラットフォームの開口部を右舷と同じにしてこの艇のようにローラーを左右対称に付け直すことを検討中(現状左舷側ローラーが [プラットフォーム先端] にある)。

(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1996年製の Lisanda です。)
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2012年3月6日火曜日

セレニティー シーズン開幕までもう一息

3月3日土曜日、ハルとデッキを洗いニューグラス2を塗って今オフ・シーズンのメンテを完了させる積もりだった。

しかしこの日は気温23度C、快晴で、マリーナの水も澄んでいる。船底が良く見える。そこでイクステリアのティークに2コート目のエピファンを塗った()後、急遽船底掃除をすることになった。

ドック・メイトからデッキ・ブラシを2本借りて左舷をゴシゴシ、手押しで艇の向きを変えて右舷をゴシゴシと、ダイヴァーに頼まず、ドック・フィンガーから夫婦で掃除。20フィート艇のフリッカならではの手軽さ。










以前書いたようにサンフランシスコ湾の水は1年中冷たいのでフジツボは付かない。ブラシで軽く擦って船底のスライムやプロペラに付いた海藻類を落とすだけ。











暗いスライムが剥がれて赤い船底塗料が見えると艇全体も明るく見える。







ハルとデッキを洗ってニューグラス2で光沢を取り戻すことだけが残された仕事。






しかし、もういつでもセイリングできる状態。良い風があれば出航するかも知れない。

 イクステリアのエピファンの下地は軽くサンディングしたセトール。1コート目を塗って1週間、エピファンをシンナーで70%に埋めて塗ったところはうまく仕上がっていたが、後半少し固めになってきたエピファンにシンナーを継ぎ足して塗った部分が輝きが足りない。シンナーを入れ過ぎたのだと思う。この日は80%のエピファンで仕上がりの悪かった(光沢の鈍い)部分のみ上塗りした。

イクステリアのエピファンも本来なら最低3~4コートを塗らなければならないが、今年はこれで良しとする。これで光沢がどれ程長く保つか見てみたい。それにしてもエピファンはセトールと違い、明るい。透明感があり、木目もすっきりきれいに出てくるので今のところ大変気に入っている。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2012年3月5日月曜日

シアトルのフェアウェザー コックピットとエンジン

旧型のモールドから造られたデッキはコンパニオンウェイが深い。

コックピット・ソールのエンジン・アクセス・ハッチも [旧型]







そのハッチを開けて覗いたエンジン。









この艇は1982年製なので1GMだが、こうやって上から見ると1GM10とどこが違うのか判らない。興しろいことにシリンダーヘッドから出てミキシング・エルボーに接続される冷却水ホース(赤)が随分長く、一度画面外に出てから戻って来ているので別々のホースのように見えるが、なぜここまで長くしてあるのか不明。

キャビン内のアクセス口から見たところ。

画面右(左舷側)にあるコックピットからの排水ホースに注目。



つい先日見たように、この艇は旧型デッキ・モールドによるデッキ、コックピットであるにも拘わらず、トランサム喫水線近くに [デッキからの排水口が無い] 。上の写真に見える排水ホースは新型艇同様、水面下のスルーハルに接続されていることになる。

艇外への排出口はコンパニオンウェイ下のスルーハル、しかしデッキの排水口は左舷側のみで排水ホースも1本、という言わば旧型から新型への過渡期のコンフィグなのだろうか。

しかし片舷にしか排水口が無いと帆走中コックピットに水が入った場合困るだろう。この艇の場合ポート・タックでは排水ができないことになる。ヒールしていない時の排水スピードの点からもドレインは両舷に必要だ。この写真では右舷側のホースが壁に隠されていると解釈したいが、実際はどうなのだろう。

(写真はPSC製434艇中210番目 Fairweather です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2012年3月4日日曜日

シアトルのフェアウェザー インテリア

フェアウェザーの室内は個室ヘッドの無いオープン・レイアウト型。

長いSTB側セッティーの背もたれ上の棚にもVバース両舷の棚同様、収納物落下防止用ストレイクを装着。



Vバース切り込み部正面にも収納のドアが見える。この艇は意図的に何処にもヘッド(WC)を付けなかったバケツ派らしい。

Vバース両舷の棚。

後付けの鏡はともかく、落下防止用ストレイクの装着法が変わっている。



通常フォアとアフトの両端を壁に付けられたレシーヴァーに上からスポンと嵌めるようになっているが、この艇では代わりにストレイクの中途2箇所に縦板(ストラッツ)2本が仕込まれている。1983年中頃まではこのタイプがスタンダードだったのだろうか。

ギャリーのアウトボード側にドア付きカボードは無く、全体がオープンの棚。






U字型に切り込みの入っている部分には皿を平たく重ねて置く。艇が揺れても大丈夫。シンプルで実用的な昔からのアイデア。アイスボックスの蝶番は自分で付けたのだろう。コンパニオンウェイは下まで大きく開いている旧型なのでステップは基盤部を含めて2段しかない。

昨日見たソーラー・チャージャー・コントローラーの下には珍しい鏡付きの収納ボックス。





バルクヘッドには小さなシェルヴィング。二つ共果たして自作だろうか、しっくり収まっている。尚、この艇は配電盤がSTB側にあるタイプ。VHF、チャート・プロッター等のエレクトロニクスもそこに付いている。

(写真はPSC製434艇中210番目 Fairweather です。)
フリッカ・ホームページにある同艇の紹介

2012年3月3日土曜日

シアトルのフェアウェザー ソーラー・パワー

スターン・プルピット・レイルのソーラー・パネル。最近装着したものだそうだ。

角度を調整可能で、両舷にあるので片舷どちらかが必ず太陽に向くよう最適化できる。





キャビン内にあるソーラー・パネル・チャージ(充電)コントローラー兼モニター。




12Vバッテリーはフル・チャージでこの程度の電圧になる。エンジン稼動中にバッテリー電圧をキャビン内にある [配電盤のモニター] でチェックすると針は14.2V程度を指すが、それはバッテリーの電圧ではなく、オルタネーター(AC発電機)からACDCコンヴァーターを通って出て来ているバッテリー充電用アウトプットの電圧。

尚、バッテリー電圧が12Vを切ると冬季のエンジン・スタートは困難になる。自然放電でそこまで落ちるのは恐らくバッテリー液が少なくなっているからだろう。チャージする前にチェックして必要なら蒸留水を補填しよう。

話が飛ぶがこのGPSプロッターも最近装着したらしい。










(写真はPSC製434艇中210番目 Fairweather です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2012年3月2日金曜日

シアトルのフェアウェザー

1982年製。スターン右舷側に珍しくヴェント・カウルが見える。

トランサムの母港名はオレゴン州パシフィック・シティだが、今シアトルで売り出し中。




両舷クォーターに記された艇名。









冬場は毎年トレイラーに乗せ、ガレージに格納していたそうだ。







夏にサンワン諸島をクルーズした時の姿は [こちら]

オレゴン船籍のまま [ブロウカーのオフィス] の前に展示されている。








パシフィック・ノースウエストのPSC艇は新艇は無論中古艇も [シークラフト・ヨット] で販売されるのが普通だが、この艇は [シグネチャー・ヨッツ] の取り扱い。

(写真はPSC製434艇中210番目 Fairweather です。)
フリッカ・ホームページにある同艇の紹介

2012年3月1日木曜日

ラ・パーズのダルシニア インテリア 3

個室ヘッドとエンジン。

個室内は特別変わったところはない。

しかしドアの内側には何かが仕込まれている。ドアの上半分に2本、下半分に2本、ドア・フレームに渡した横木。

その横木とドア板の間の僅かな隙間には底板があり、マガジン・ラックのようになっている。チャート・ホウルダーにでも使っているのだろうか。





ドアの外側。

例の横木の底板部分をマシーン・スクリューで留めてあるらしく、そのナットが整然と並んでいる。

コンパニオンウェイ・ラダーのステップと下の基盤の内側はほぼ全面ノン・スキッド。

画面左下隅にクッションが突き出ているのはキチンと押し込まれていないからだろう。




1GM10。[前回の写真] よりオイル注入口の黄色いキャップが締め込まれている。オイルを交換したようだ。



エンジン周りの黒く太いテューブはエスパー・エアトロニックD2からの暖気を [キャビン内に運ぶ] ためのもの。(エアトロニックのPDF: 開くまで少し時間がかかるが軽油を燃焼させる暖房機の仕組みが図解で良く分かる ⇒ [エアトロニックD2]

尚、この艇のバッテリーは2個共、現オーナーにより今からちょうど1年前(2011年2月)に新品に換装されている。

(写真はPSC製434艇中412番目 Dulcinea です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)