2011年5月7日土曜日

フェアウインズのスターン

例によってPSC製フリッカ初期艇のコックピット排水口はラダーを挟んで両舷の喫水に近いところにある。

追い波の場合、逆流して水がコックピットに入って来る事があるとUSフリッカグループのメンバーが言っていた。




初期艇なのでバックステイはスターン右舷側にあるミニ・バンプキンに装着のオフ・センター型。

ラダーを囲むSS製のフレームは特製。必要に迫られてウィンドヴェイン自動操舵装置用にこれに類したものを付ける例はいくらでもあるが、純粋にラダー保護用として装着してあるフリッカはこの艇だけではないだろうか。









(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、PSC作成初代モールドによる Fairwinds です。)
フリッカのリグ

2011年5月6日金曜日

フェアウインズ - オン・トレイラー

場所はアメリカの何処かだろう。真夏のような強い日差し。これから陸路帆走海域に向かうのだろうか。それとも目的地に着いたばかりなのか。

喫水線を示す白いブート・ストライプが非常に細いのが目を引く。








ハルは曲線で出来ており、平面に同じ太さのストライプを一様に画くのとは訳がちがう。例えばバウ、アミッドシップ、スターンの各部を比べて見ると、それぞれハルの曲線が垂直に近くなったり水平に近くなったりしているのが分かる。このため横から見るとストライプの幅は一見広がったり狭まったりしているように見えるのが普通。昨日の南アフリカのフリッカのストライプを今一度見てもらいたい。バウ部分のストライプが太くなっているように見えるのが分かるだろう。

この艇はストライプが細いためそのような見た目の太さの違いが分かり難い。実際に下架して海面に浮かべた時にこのストライプと水面がバウからスターンまで一様に平行になるか見てみたい気がする。

尚、ファクトリーでは設計図に基づいてストライプを引いているが、オーナーたちは多くの品物を積んで出る長期クルーズの前にストライプを上にずらして引き直したり、帰って来て身軽になった艇ではストライプを元来の位置に戻すなどということもやっている。

トレイラーはダブル・アクスル(車軸2本)、艇が倒れないように横から支えるパッド付きサポートは片舷3本、計6本。



これなら船底塗料を塗る時も艇を動かすことなく、前後4~5枚で交代で支えるようにして船底全面を塗ることが出来る。バウの1本は外すしかない。

STB側前2枚のクロースアップ。

(垂れているのはペリカン・フック付きのライフライン。無視され度。)



パッド付きサポートはあくまで艇が横に倒れないようにサポートするだけで、艇の重量を支えるものではない。全重量はキールの底で支えるのが基本だ。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、PSC作成初代モールドによる Fairwinds です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年5月5日木曜日

南アフリカのフリッカ

昨日のセレクティッド・リスクスもそうだが、南アフリカには南アフリカ産のフリッカが何杯か居る。(当ブログ左上の白い検索フィールドに 南アフリカ と入れて検索すると本日の記事の下に過去の南アフリカのフリッカの記事が表示される。)

モールドを図面から起こしたのか、PSC製ハルからモールドを取ったのかは分からないが、南アフリカにはフリッカのハルを製造する男が居て、そこのハルを使って自作するらしい。

ブルワークス前端にレリーフされたスクロールワークは南アフリカ産フリッカの特徴のひとつ。





トランサム周辺全体が縁取りしたようになっているのも南アフリカ産独特。







この男の名前はローレンス。











デッキやスーパーストラクチャー(キャビン等デッキ上の造作)を手がけているようでもあるし、古い艇をリストア中のようにも見える。

2年前の撮影だが、もう完成したのだろうか。

(写真は南アフリカ製、番数、艇名いずれも不明のフリッカです。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年5月4日水曜日

精悍になったセレクティッド・リスクス

南アフリカのカター・リグのフリッカ、セレクティッド・リスクス。以前登場した時は [白一色だった]

ハルを黒くして艇名のレイアウトと色を変更。南アフリカ製フリッカの特徴であるブルワークスにあるスクロールワークもはっきり目立つように塗られている。



バウスプリットはメタルからウッドになった。コンパニオンウェイ・ハッチ横のハンドレイル基盤、コックピット・コーミングも、新作かペイントを落としたか、はたまた素地を洗浄してニスを塗っただけなのか不明だが、ウッドが強調され小気味良いアクセントになっている。

驚いたことにコーミングにあったプライマリー・ウィンチが外され木のベースだけが残っている。シートはキャビントップ・ウィンチで操作するようだ。テンポラリーか、パーマネントかは不明。

格納式の乗降用ラダー(梯子)はニュー。デッキのノン・スキッドも真新しい。





気付く点だけでもこれだけやってあるということは、インテリア、イクステリアともに全艇的なリストア、アップデートを行ったのだろう。

また今後その詳細が判明するかも知れない。

(写真は南アフリカ製フリッカ3号(?)艇、Selected Risks です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年5月3日火曜日

4月30日土曜日の風 (Video)

10~11ノットでスタートした帆走もすぐに16~17ノット、20+ノットと上り、春の暖かい日差しの中、気持ちの良いセイリングだった。


このビデオは16~17ノットの風の中、半島の尾根の間からの吹き通しの一等激しい 『ゾーン』 に入って行こうとするところ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年5月2日月曜日

パティナ養生

ラダー・チークのファスナー(締具)を全て [ブロンズ製に取り替え] てあっと言う間に1ヶ月半が過ぎた。

表面の色は落ち着いて、既にパティナ(緑青)が見られる部分もある。















クロースアップ。

















どういう訳か左舷側の方が進行が早い。右舷側に比べマリーナでの日光直射時間が短いので湿気が残りやすいのだろう。













(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年5月1日日曜日

スモール・クラフト・アドヴァイザリー

風が22~33ノットに達すると(又は12時間以内に達することが予想される場合)、[赤三角旗一つ] のあがるスモール・クラフト・アドヴァイザリーとなる。

その後は風が強くなるに連れゲイル(34~47ノット)、ストーム(48~63ノット)、ハリケーン(64ノット~)の各ウォーニングとなり、旗の [数と種類] が変わる。

ロウディーに乗るディックは三角旗一つでも出航。この日も然り。








小生らも旗一つは出掛ける。フリッカならダブル・リーフのメインとフル・ジブでちょうど具合が良い。いや、無論セレニティーだけではない。22~33ノットは夏のSF湾なら文字通り日常だ。

アメリカのオールド・ソールトたちは言う。『強風の中でしか強風の経験は積めない。』





尚、このアドヴァイザリー/ウォーニング・システムはナショナル・ウェザー・サービス(NWS)という日本で言えば気象庁みたいな役所が管轄していたが1989年2月15日に廃止された。廃止される時はヨット・クラブなどから廃止反対の声も多く聞かれたが、公式には廃止されても各コースト・ガードのステーション、クラブなどがそれぞれシステムを継続して旗を掲げることは禁止されなかったのでその後も一部では旗を見かけることもあった。

その後コースト・ガードが2007年6月1日を以ってこのシステムを特定のステーションで公式復活。しかし現代においてはNWSのウェザー・ラジオに加え、そのウェブサイトでも詳しい気象/海象情報が確認できるので、実際に風にはためく赤旗は狭い区域の人たちしか視認できないシンボル的な存在にすぎないかも知れない。

それでも今ではこの赤旗がNWSのウェブサイトにも掲出されたりして、視覚的に注意を喚起しやすいフラッグ・システムの真髄は生きている。

(写真はいずれもPSC製434艇中314番目 Rowdy です。)
フリッカ・ニューズレターのアーカイヴ (航海、メンテ、改修、ハウ・ツーなどの記録。)