2011年6月11日土曜日

アリグラ24

フリッカの兄弟艇と言えば同じパシフィック・シークラフト製デイナ24(日本ではダナ24と言う誤った読み方で定着しているがDanaはデイナと呼ぶのが正しい)を思い浮かべる人が多いだろう。

しかし血統的に言えばこのアリグラ24こそ直接血の繋がったフリッカの真の兄弟艇なのである。

それはフリッカのハルのデザイン(ブルース・ビンガム作)を土台に艇長を4フィート引き伸ばしたのがアリグラだからだ。引き伸ばしたのはブルースの父でやはりネイヴァル・アーキテクトであったフレッド・ビンガム。

キールはフル・キールではなくカッタウェイ・キールになっている。








デイナをデザインしたのはクリーロックだが、デイナはこのアリグラに恐ろしく似ている。パシフィック・シークラフトの依頼により24フィート艇を設計することになったクリーロックの設計事務所が、フリッカの図面、および通販で入手したアリグラの設計図一式を参照したのは疑いようがないだろう。(顕著なちがいはデイナのラダーが外付けではないこと。)

こちらはフリッカのレイアウトとカッタアウェイ・プロファイル。

尚、フリッカはアリグラやデイナより体は小さいが、上記のように世に産まれ出たのは早い。従ってフリッカの方がれっきとした兄だ。








フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年6月10日金曜日

セレニティー進水(1984年) 5

セイルを除いて艤装完了。家族で記念撮影。

セレニティーはもともとこの様にヘッスル2枚のカター仕様だった。クラブ(ブーム)はイナー・ジブ(ステイスル)用。



この形からジブ1枚のスループにして、その1枚ジブに木製のクラブを付け、セルフ・テンディングにしたのもこのオリジナル・オーナーだ。

***

小生どもはこのオリジナル・オーナーから数えて [4代目] ということになる。(3代目オーナー未亡人からの寄贈を受けて約3週間で4代目の小生どもに受け渡しをしたロングビーチ・シー・スカウトを除く。)

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年6月9日木曜日

セレニティー進水(1984年) 4

ステッピング・ザ・マスト(マストを立てる作業)。

フリッカのマストは大人3人が居ればクレーン、又は梃子の原理を使うAフレームがなくても立てられるということは知られている。














この様にずば抜けて背の高い人間が一人でも居れば仕事はかなり楽になる。

コックピットに居るのはオーナー。












ヘッドステイは付いている。マストがきっちりターハナクルの所定位置に来るよう調整中のようだ。この後バックステイや両舷のシュラウドをチェインプレイトに装着、ブーム、セイルも付けて、リギングをチューン・アップという段取りになる。

マストが立ってぐっと見慣れたセレニティーらしくなった。







(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年6月8日水曜日

セレニティー進水(1984年) 3

初着水に向けドック・サイドに回されたセレニティー。














キールが海面に触れる。










完全に浮かぶ直前。











ちなみに1984年は2回目のロサンジェルス・オリンピックが開かれた年。セイリング競技はこのニューポート・ハーバーの西隣り、ロングビーチを中心に行われた。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2011年6月7日火曜日

セレニティー進水(1984年) 2

リフト・オフ。昨日の2枚目の写真と時間が前後するが、出荷用船台から吊り上げたところ。船台のサポートが当たっていた場所にまだ船底塗料が塗られず白いまま。

クレーンのストラップはこれから塗らなければならないその部分を避けて、かつできるだけそこに近い場所にセットしている。


言うまでもなく出荷用船台は造船中にも使われていたもので、艇の重量をバランス良く支える最良の位置にサポートがある。吊る時も同じ位置にストラップを掛ける。

サンフランシスコ・ボートワークスのワーカーたちが [トラヴェリフト] を使って上架した際のストラップの掛け位置を確認してみたらサポート・ポイント(フック・ポイント)はぴったり的を得ている。さすがにプロだ。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年6月6日月曜日

セレニティー進水(1984年)

今年4月、セレニティーの初代オーナーと連絡が取れた。その人物が35mmフィルムのカラー写真に収めた進水の様子を送ってくれた。経年劣化で変色/退色している点は請うご容赦。

当時パシフィック・シークラフトは南カリフォルニアのサンタ・アナにあった。

これはそこで完成した艇を南隣りのニューポート・ハーバーに運んでまさにクレーンで吊り上げようとしているところ。



艇名、ホームポート、ストライプ、スクロールワークの色がブルーではなく、ピカピカのブロンズに合わせてゴールドなのが興しろい。後年ブロンズがパティナを発生して緑青色になってからパティナ・ブルーに塗り直したのだ。

出荷用船台のサポートで隠されていた部分に船底塗料を塗っている。






(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年6月5日日曜日

揚錨して帰途につく

ベイブリッジのイースタン・スパンの下(週日は架け替え工事のため通行禁止)を北から南にくぐって帰る。8時過ぎには出航した。タイミング良くフラッド・タイド(満ち潮)に乗って帰るためだ。

3.5ノット程の潮流で瞬く間にSF湾サウス・ベイに入る。









手前が現在の橋。向こう側が新しい橋。新橋はもう少しで繋がる。








ちなみにこの架け替えは地震対策のため。










ヤーバ・ブエナ・アイランドの南側。黒い船が停泊しているところはコースト・ガード・ステーション。





ウエスタン・スパンの方はゴールデン・ゲイト・ブリッジと同じような吊り橋。こちらの架け替えは無い。吊り橋は長持ちするらしい。


この朝は視界が極めて良く、肉眼ではベイ・ブリッジの下に赤いゴールデン・ゲイト・ブリッジがはっきり見えた。




写真では確認しにくい。残念。

尚、クリッパー・コウヴでの錨泊は水深約20フィート、スコープ(水深対アンカー・ロードの長さの比)は約1:5とした。

出したのはチェイン45フィート、ライン(ロープ)50フィート。このため [スナッバー][ブライドル] は使わず、ラインを直接フォア・クリートにヒッチした。






(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ