2008年10月15日水曜日

ノーススター(ノー'スター)製フリッカ 内観

昨日のノー'スター製フリッカのキャビン内。

ノー'スター製はデッキもハウスも木製。インテリアが個性的な艇が多い。







記録がないので断定できないが、多くの艇はハルとデッキが出来た時点でオーナーの手に渡り、残りはオーナー自身が仕上げるキット・ボートとして売られた艇が多いからかも知れない。

Vバース・フィラー部分がテーブルになる。










サイド・デッキ下の白いバルクヘッド、ならびにその上、マストの下にあたる部分のアーチに注目。これらがコンプレッション・ポストなしでマストからの荷重を支える。

こちらは別のノー'スター製。バルクヘッドの形、色が違う。両舷にポストも付けた。正面にもポート。フォア・ピークのチェイン・ロッカー手前上にある収納のドアも違う。



(写真上2枚はNor'Star製フリッカ20艇中17番目 Wishing Star、下は同番数艇名未確認艇です。)
Wishing Star

2008年10月14日火曜日

ノーススター(ノー'スター)製フリッカ 外観

今日の写真はノー'スター製のフリッカ。

同じフリッカだから、一見PSC製と非常に良く似ている。ハルは同じデザインだがクォーターにある葡萄のスクロールワークがちがう。デッキとスーパーストラクチャーもちがう。例えば、サイドデッキが広く、コックピット・コーミングはストレート、ハウス天井のアーチ(キャンバー)もPSC製より丸味がある。






フォアワード・ハッチはキャビン・トップではなく、デッキにある。















カリフォルニアのビルダー、ノー'スター(Nor'Star) は1977年までに20艇を生産・販売した。ハルはファイバーグラス製、同じ南カリフォルニアのウエスタリー(Westerly) に木造デッキを造らせ、そのままキット・ボートとして売るか、同社に内装、艤装も任せて完成品とした。

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もともとこのデザインはブルース・ビンガムの手になるもので、アメリカのニュー・イングランド地方、ロード・アイランド州、ニューポートの「ニューポート・ボート」と呼ばれる22-28フィートの一群の木造漁船のラインを基にしている。

1972年ビンガムはフリッカと名付けたそのデザインを雑誌「ラダー」のデザイン・コンテストに提出。最優秀賞に選ばれたフリッカは、1972-73年にわたり、同誌に図面と造船法が連載された。

これを基に読者の自作艇が多く造られた。加えてビンガムも図面400セット以上を一般に販売したというから自作艇の数はかなりに上ったはず。

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PSC(パシフィック・シークラフト)は1977年、ノー'スターからハル・モールドを買い取り、デッキ(スーパーストラクチャー含む)はデザインに手を加え、モールドを新作して生産開始。その後ハル・モールドも自作、さらにデッキ・モールドも改良するなどして21年間に渡り生産を続けた。全434艇。2000~2001年に復活が企画されたが実現しなかった。

(写真はいずれもNor'Star製20艇中017番目 Wishing Star です。)
Wishing Star

2008年10月13日月曜日

ティーク・オプション 内観

PSC製フリッカのインテリアは木造船風の雰囲気を醸すティークが基調。ティークの張りに関する限りキャビン内のオプションは外ほど多くはない。 (キャビン内の趣きはむしろヘッドが[個室型かオープン型]か、マスト下のアーチに[手摺りの柱]があるかないか、コンパニオンウェイ・ステップが[2段式か3段式か]、で決まる。)

一番多く見かけるスタンダード・タイプ。ポート(窓)が並ぶハウスの壁もティーク張り。






(クォーター・バース入り口のテーブルは自作。)

オプションでハルの内張り上部にもティーク板をグレイト状に張った艇。(両側の白いものはVバース用カーテン。)





ハウスの壁にティークではなく白いフォーミカを使った艇。明るくモダンな雰囲気。







基調がティークであることに替わりなく、ソール(床)もホーリー&ティークなので違和感はない。

(写真はPSC製434艇中、上から順に423番目 Caraway、165番目 Kari Anne、および番数艇名未確認の1991年製です。)
Caraway
Kari Anne
1991年製フリッカ 販売済の場合、キーワード欄にFlickaと入力してサーチボタンをクリック。
⇒ 今日の分を含めこのブログに載っているフリッカのインテリア写真をまとめて観るには[ここをクリック]

2008年10月12日日曜日

ティーク・オプション 外観

PSCフリッカは工場生産のプロダクション艇だが、注文主のオプションは数多い。中でもティークのオプションは様々。













上の写真に見えるオプションは外側から順に、一番右下にごく一部が写ったハル・サイドのラビング・ストレイク、デッキ周りのレイル、コックピット・コーミングの上、コックピットの床に置かれたグレイト、そして前方のフォアワード・ハッチ。

メイン・ハッチ周り、コンパニオンウェイ周りのトリム、およびバウのプルピット・プラットホームはオプションではなくスタンダード。(右舷側バルクヘッドのカップ・ホルダーは自分でつけたもの。)

小さくて見えにくいがこの赤い艇のメインハッチもオプションのティーク。






サイド・デッキとフォアワード・デッキのティーク張りもオプション。⇒[ここをクリック]

デッキ周りのレイルがティークでない場合、このようなアルミ製。この艇の以前のオーナーはクラシック・カーのリストアで有名な男で、このフリッカもその片鱗を見せている。バウスプリットは厚いアルミ製、中は空洞。特製のアンカー・シートを備える。


(写真の3艇はPSC製434艇中いずれも番数艇名未確認。上1艇は1990年代製、下2艇は80年代製です。)

www.yachtworld.com 上の写真のフリッカたちは売れたものの、他のフリッカが見られます。キーワード欄にFlickaと入れてサーチ・ボタンをクリック。

2008年10月11日土曜日

スピードシール

写真は1GM10 のインペラ・カバー(フタ)の代わり「スピードシール」。

インペラの点検・交換、ウォーター・ポンプの修理・交換にはインペラ・カバーを取り外す。1GM10のインペラ・カバーはネジ3本で固定。


工具を使い、3本の小さなネジを外すのは簡単なようで時間がかかりやすい。フラストレーションがたまる。万が一、海上でインペラ点検の必要が生じた場合はなおさらだろう。

スピードシールは工具いらず。手指で簡単に外せる。左2本のネジ(写真では上の1本は陰になって見えない)はゆるめるだけ。右の1本だけを抜いて、カバーを右にずらすように外す。装着はその逆の手順で。慣れると目を閉じていても(暗がりでも)できる。

ここをクリック⇒[Speedseal デモ](4本ネジの大きいエンジンのフタでデモしている。)

フタの内側にはO(オー)リングを入れる溝。オーリングは長持ちする。紙のガスケットは使わない。





写真の白いチューブはシリコン・コンバウンド。フタの内面、オーリング、インペラにまんべんなく塗る。下の赤い物はオマケ(インペラを取り外すツール)。

取り付けは説明書どおり、簡単。ただ、スピードシールは形が三角ではなく丸い為、少しだけ余分に場所をとる。インテイク・ホース(上の写真下方黒色)は下へ2、3ミリずらし、アウトプット・ホース(同上方灰色)は細身のカッターナイフで先端手前部分を5ミリほど切り取った。(切った後考えたが、こちらも切らずにずらすだけで良い思う。)

1GM10 のメンテは、インペラ交換を含め、自分でいろいろ楽しめる。エンジン・オイルとフィルター交換、シリンダー・ヘッドのジンク交換、ウォーター・ポンプの水漏れ修理(シール等交換)、ミキシング・エルボーの掃除、など。

(写真はPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/

2008年10月10日金曜日

海面近くから撮影(Videos)

あまり海面に近づけると潮かぶりになるので注意しながら撮影。



こちらは海上15センチくらいまで近づけて撮影。



注意:自分もカメラも落とさないよう安全に注意。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/

2008年10月9日木曜日

ビレイング・ピン (続)

フリッカのビレイング・ピンは、クラシック艇らしさに合った飾りの意味合いが大きい。

ところが、この艇のバルクヘッド両舷に配置した一連のピンは、キャビントップ・ウィンチ横のクリートとしてまさに実用。

ハルヤード、リーフィング・ラインばかりか、ジブ・シートまでかけ、コックピットはすっきりしている。





こちらはシュラウド間のビレイング・ピンに加え、左舷側には梯子のステップも仕込んだ。帆船のラトリンズを思わせる。スプレッダーまで登れる。





(写真上はPSC製434艇中、番数未確認1979年製 Black Swan、下は066番目 American Pie です。)
http://groups.yahoo.com/group/Flicka20/
http://www.flicka20.com/names/americanpie/index.html