2015年7月18日土曜日

福岡のティー・カップ 外付け燃料ポンプの換装 2

West Marine を通じて購入の代替品はUSヤフー・フリッカ・グループでも話題に上ったスチュアート・ワーナー (Stewart Warner) の [82089] (註: リンク先のヘッド・イン、ヘッド・アウト型の写真は参考写真で、実物ではなく、送られて来た 82089 は本日のポストにある様にボトム・イン、ヘッド・アウト型)。

新ポンプ装着後の写真。








ポンプ圧力は 5 psi (0.35 kg/cm2) で程良い。ダッシボードのイグニッションがオンになっている限り(エンジンは運転していなくても)常時動くタイプ。

以前のポンプ装着に使われていた壁の4本の既存ボルト中、下の2本を使って装着。



こうすれば天辺にある燃料出口孔に付ける真鍮の接続具(アダプター)がL字型(エルボー)でなくこの様なストレート・タイプでも燃料管がデッキとの間に収まる。

アダプターは上下ともこれを使用。

画面下側をポンプにねじ込み、上側を燃料管に差し込む。

写真では分かり難いがポンプにねじ込む側も微妙に先端部が細く、ナットに近い根元部の方が太くなっていて、ネジ部全体がすっぽりポンプの中に入らないが、それでもきっちり接続されるためリークは無い。







(尚、燃料出入り口周辺のスペースの関係でどうしてもL字型アダプターを使いたいがそれが手に入らないという場合は、アダプターはストレート型にし、ポンプ自体を横に倒して壁に装着すれば良い。ポンプは横向きに寝かせて装着しても何ら問題は無い。)

***

[ 今回のポンプ換装についての付記 ]

(1) 82089 の付属アダプター類(左の写真)は全く役に立たなかった、ポンプ 82089 発注時に上の写真の 1859222 を合わせて注文しておくと時間のロスが無い、

(2) 燃料フィルター(油水分離器)・燃料ポンプ間の燃料管は既存のものでは長さが足りないので新規に購入、最短1m でないと小売してくれないので1m 購入= 1,500円 したが、およそ30~40cm あれば充分、



(3) 電線は以前のポンプと設置場所が同じなので、ポンプ本体から出ている赤線(陽極線)と黒線(陰極=アース線)は本体に付いて来たそのままの長さで従来の接続ターミナルに接続可能、

(4) Stewart Warner 82089 購入前にネットでヤンマーの陸上機に使われるポンプ(下の写真)を買って試運転をしてみたが、手で触れない程熱を持ったので直ぐに外した、












(5) 82089 装着後の試運転(クラッチを前進に入れ1800~2000回転で1時間程運転)では、ポンプは何とか手を置く事の出来る熱さだった、

(6) ちなみに僚艇 Dana 24 のポンプ(左の写真)は運転後に手で触っても熱くなかった(30年以上経ったセレニティーのポンプも別型だがやはり熱くはならない)、ポンプが稼動している事から少々の発熱は仕方が無いのだろうかとも思うが、今後も 82089 の看視は続けたい、

(7) 外付けポンプ装着後の燃料経路のエアー抜き(ブリーディング)は簡単、ポンプ出口側のアダプターに短めのホースを付けバケツで燃料の飛び出しを受けるよう準備し、ダッシボードのイグニッションをオンの位置にすると(エンジンはスタートさせない)初めはガタガタと大き目の音がするが、燃料ポンプ内に燃料が回り始めると音は小さくなり、ホースから燃料が出て来たらすぐにイグニッションをオフにし、ポンプにエンジンへの燃料管を繋ぐだけでOK、その後エンジンをスタートさせ約10分間運転した後エンジン本体に付いている燃料フイルター上部のエアー抜きボルトを緩め、手でポンビングしてみたがエアーは出て来ず、この部分のエアー抜きは必要の無い状態だった、

(8) 外付けポンプに問題があった場合、外付けポンプをスキップして油水分離器の出口側にエンジンへの燃料供給管を直接接続する事で緊急避難する方法も体得出来たと思うので良かった。

***

以上、愛艇での外付けポンプ換装経験・情報をシェアして戴いたO氏に感謝したい。

(写真は最後の1枚を除き全てPSC製434艇中421番目 tea cup 及びその関連の品物です。写真・解説提供: オーナーのO氏。加筆・編集: 当ブロッグ筆者。)
フリッカのスペック

2015年7月17日金曜日

福岡のティー・カップ 外付け燃料ポンプの換装 1

昨日の一等下の写真に見える、エンジン・ルーム左舷側の壁。

画面右の白い物は燃料フィルター(燃料内の水分を除去する油水分離器)、左の灰色の物がポンプ。燃料は画面右から左へ流れる。


問題はこのポンプがカタカタと音を立てる様になり、その状態が暫く続いていたが、ついに音もしなくなるとポンプ本体が手で触れない程熱くなった事。オーナーのO氏は危険と判断されポンプを取り外された。

外した燃料ポンプ。












周知の様にエンジン本体にも燃料ポンプが付いているのでこの外付けポンプが無くてもエンジンの運転は可能。O氏は外付けポンプの代用品が届くまで、燃料フィルターの燃料出口にエンジンへの燃料管を直結し、エンジン本体のポンプに過剰な負担をかけない様、燃料タンクはいつも満タンかそれに近い状態で運転された。

(フリッカの場合、Vバース下にあるタンクの位置がエンジンの位置より低いので外付けポンプが正常に運転している状態でもタンク内の燃料の量を半分以上に保つことが推奨されている。燃料がタンク半分より少なくなると特に荒天などで波浪が高くバウが下がった時にエンストする可能性がある。またタンクからエンジンまでの距離が比較的長いと言うことも燃料の安定供給という点から外付けポンプが追加された理由にもなっている。)

分解したポンプ。

左端がトップ部分で燃料が出入りする所。

右端はケース、真ん中がポンプ本体。


解体した時にはポンプ本体とこのケース間のスペースも燃料で一杯だったそうだ。






ケース内への燃料リーク、かつポンプ不具合の原因はこれ。

トップ部分の中心にある孔に仕込まれていた蛇腹状のゴム(ダイアフラム)が劣化し、千切れてしまったこと。









ヘッド右側の燃料入り口と左側の出口部分には恐らく一方通行の弁が仕込まれているので、本来ならゴムの蛇腹がポンプ本体のメカニズムによって伸び縮みする度に燃料は蛇腹内およびその上のスペースを通ってヘッド部を右から左へと通過して行く。

破損後ヘッド部に残った蛇腹のゴム。










この写真の型のウォルブロ (Walbro) 製ポンプは既に廃番となっており、現在の Walbro 製はもっと大きくポンプ能力も高すぎるものしかない。そこでO氏は代替品を探された。(つづく)

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup 及びその関連の品物です。写真・解説提供: オーナーのO氏。加筆・編集: 当ブロッグ筆者。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2015年7月16日木曜日

福岡のティー・カップ エンジン周り

1993年製フリッカ、ティー・カップのエンジンは1GM10 。

キャビン内からの1枚。

(メンテでコックピットのアクセス・ハッチも外してあるため明るい。)




約2年半前に艇購入後、インペラーとサーモスタットを交換。その後冬季のエンジンのかかりが悪かったのでヘッド部分も交換。現在は1発始動で快調との事。

再塗装はされていない様だが、海水漏れによる錆びも殆ど無く、綺麗なものだ。






スルーハル・コック3個、接続された配管の状態も良い様子。

コックピットからの1枚。

配線もすっきりして気持ち良い。







しかし今年に入り21年以上使った燃料の外付けポンプ(画面左上の灰色のシリンダー状の物)に不具合が発生した。明日からそのポンプの換装の様子を見てみよう。

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup です。写真・解説提供: オーナーのO氏。加筆・編集: 当ブロッグ筆者。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2015年7月15日水曜日

セレニティー 7月11日土曜日の風 2 (Videos)

風はみるみるビルドアップした。



ドリフターを揚げた直後は風11~12ノットで対地艇速4ノット弱(昨日のビデオの風13~14ノットで艇速4.2~4.3ノット)、16~17ノットで4.7ノット、このビデオの18+ノットで5ノットを超える。エッブ・タイド(出潮)が0.7ノット程加勢していると思う。しかしボトムがきれいならさらに0.7ノットは出ているだろう。



約20ノットの風でジャイブしての復路。(薄い生地のドリフターの場合、セイルやシートが両舷のシュラウドに引っ掛からず、風下=フォアステイ方向に飛んでくれるジャイブの方がタックよりも180度転針しやすい。)

ドリフターは今シーズンに入ってから一日いちにち着脱する様にしていたが、使った日は帰港後の整理・整頓で外したセイルをただ丸めてクォーター・バース入り口に置いていた。この日はセイル・バッグに収納。念のためもう1週艇に置くことにしたが、今度の週末に家に持ち帰ろうと思う。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2015年7月14日火曜日

セレニティー 7月11日土曜日の風 (Video)

アメリカ気象担当官庁 NOAA の前夜の予報では8~15ノットの西風だったが当日朝の予報では10ノットに変わっていた。今年の風の予報は外れっぱなしだから予報する者も悩みに悩んでいるのだろう。別サイトの観測情報をチェックすると朝8時に既に約6ノットの西風が吹いていたのでこの日も早めに家を出た。

マリーナでドリフターを仕込んでおくべきかまた大いに迷ったが、結局多少強く吹いてもドリフター1本で通そうと決心の上リグ・アップし、1:30PM に出航。



マリーナ出入り口は静かだったが、0.2マイル地点では既に良い風が出ていた。西にヘッドアップしてドリフターをホイストし、すぐ北に向かう。ビデオは1:45PM 頃、0.3マイル地点。西風13~14ノット(ラル12ノット、ガスト15ノット)。この日は予報より吹かない場合の事も考えメインもすぐ揚げられる様にカバーだけは外して出たがそれは無用に終わった。

この風ならドリフター1枚の代わりに、フルの85% ジブ + フル・メイン(またはシングル・リーフ・メイン)の組み合わせで充分なところ。(無論、130~140% の普通のジェノアがあればジェノア1枚でも良く走るだろう。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2015年7月13日月曜日

アメリカに帰って来たダルシニア インテリア

ブロウカーの話しでは室内の状態も極めて良好との事。2012年にはクリーンになった室内を [2月28日] から3日連続で取り上げたので本日の写真はそれらの写真と見比べられ度。

撮影の関係で2012年の方が色が鮮やかに見えるが、恐らく殆ど変わっていないだろう。










ただ室内ティークにミネラル系オイルを塗って手入れしていたためオイルが劣化し埃も混ざり幾分黒ずんで来ている可能性はある。

売りに出すため個人的所有物は全て艇外に降ろした様だ。












残っているのは艇の備品のみ。















2012年当時の個室ヘッドは [こちら]
















左舷側ギャリーの様子。















在メキシコ時の写真にこのペイパー・タオル掛けは無い。









バルクヘッド配電盤下のGPSプロッターと左下のEPIRB の間にティークのボックスが新設されている。

以前見られたハンド・ヘルドのGPS補機やプロッターの上に乗せてあるフォグ・ホーンを入れるのに便利そうだ。








この艇は10年以上前からSF湾で目にしていた。ランデヴーで一緒になったこともある。新オーナーと共に帆走を楽しんでいる様子を早く見たいものだ。












写真はPSC製434艇中412番目 Dulcinea です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2015年7月12日日曜日

アメリカに帰って来たダルシニア 外観 ポート・サイド

綺麗なのはティークだけではない。In shipshape と言える程艇全体に手入れが行き届いている様子。

ラインもフェンダーも、セイル・カバーも綺麗で、売る気満々。








デッキ(スーパーストラクチャーを含む)はハルのホワイトより少しクリーミーなオフ・ホワイト。

ファイバーグラスのジェルコート、キャビントップのノン・スキッドも年齢を全く感じさせない。






フォアデッキ、バウ・プラットフォーム、トウ・レイル・キャップ、フォアハッチ、キャビンサイド・トリム。





両舷のアッパー・シュラウドにはセイルが擦れない様、PVCパイプを被せてある。






セイルカバーと共生地のサンブレラで作ったカバーがティラーやエンジン・ダッシボードのカバーにも使われている。



右舷側バルクヘッドのコンパス、左舷側のその他の機器のカバーも同様。







どういう訳かウィンチ・カバーは見当たらない。

スターン装着のウィンドヴェインはウィンドパイロット・ブランド。

フリッカにはモニター・ブランドのウィンドヴェインよりもこのウィンドパイロットの [PACIFIC LIGHT] の方が軽量で合っているのではと思う。無論、この PACIFIC LIGHT の性能・頑丈さはメキシコ行きで実証済み。






(写真はPSC製434艇中412番目 Dulcinea です。)
フリッカ・ホームページ