2012年2月12日日曜日

テキサス州の自作フリッカ その後 (Galley 2)

ギャリーの舞台裏を見るための [ティーク張り完了] 以前の写真の続き。

コンパニオンウェイからVバースまでギャリー下部に横たわった細長いボックスに注目。






通常家(キッチン)でもボート(ギャリー)でも足元は立って作業しやすいようにトウ・スペースと呼ばれる爪先の入るスペースが切ってあるが、ここは逆にその部分が突き出て、上に片足を乗せて作業する形になっている。

実はこのボックス内は合計18ガロン(1ガロンは約4ℓ)の清水タンクだという。このボックス型タンクもロックを外して取り外すことができるようだ。

タンクを外すと観音開きのドアに見えた2枚のパネルが実は2個の独立した収納ボックスだという事が分かる。




これらのボックスもこのようにスライドさせて外すことができる。(手前の1個は既に外した後。)

この写真1枚では配管の詳細が分からないが、一番手前の透明なシリンダーは海水の取水フィルター、それに接続して横になったシリンダーが電動ポンプ、アウトボード側赤いラベルのシリンダー2本はリヴァース・オスモシスによるウォーター・メーカー(海水淡水化装置)、右上のもう1個の電動モーターはこの経路とは別経路の水用らしい。





尚、艇上のバルブは全てブロンズかブラスのボール・コックであるべきだが、中央に見える赤いコックはスルー・ハルではないので甘んじてこのようなゲート式のバルブにしたのかも知れない。

それにしても深いシンクの姿はどこにも見えない。深さ10数センチの浅くて広いシンクでも特注したのだろうか。

(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2012年2月11日土曜日

テキサス州の自作フリッカ その後 (Galley)

ティーク張りの完成したギャリー。

ティーク張りは完了したがまだ色々な物が雑然と置かれている。

コンパニオンウェイのすぐ横(左舷側)にはオープン・スペースがあるが、そのスペースに面したギャリーのアフト側エンドにレンジがある。








下の各写真はティーク張り以前のものだが、舞台裏を見るようにこのギャリーの造りが良く分かるので掲出する。

レンジはポピュラーな [フォース10] ブランド。ギンボル式でロースター付き。今はもう作っていないモデルのようだ。



レンジを搭載した白いボックスはロックを外して手前にスライドさせることができる。

スライドさせるとレンジのアウトボード側にある収納スペースにアクセス可能。







銀色のレンジ使用時の注意書きパネルの貼られた白いドアはトップの写真では透かし彫り入りのティーク製ドアになっている。

そのティーク・ドアの向こうのスペース、サイドデッキ下を走る電気配線用パイプ。






(この写真はレンジのアウトボード側ではなく隣りのシンクのアウトボード側辺りを撮影したものかも知れない。)

艇内を巡る諸電線は全てコンドゥーイットと呼ばれるこのようなパイプの中を走って配電盤に至る。コンドゥーイットを使ってあると後日電線交換や増線時に苦労しなくて済む。その下に束ねられた白いホース2本と透明のホース2本はいずれも水管のようだ。

上の写真のフォア隣り。右端の壁はVバースのバルクヘッド。








真ん中の箱は配電用のジャンクション・ボックス(言わば中継所)。ボックス右上とコンドゥーイット間の小さな隙間に出入りする電線が覗いている。右側の透けた管は清水タンクのエア・ヴェント。

この艇をオリジナル・オーナー/ビルダーがミシガンで造り始めたのは20数年前だそうだ。未完成だったので進水はしていない。

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お知らせ

標題とは無関係ですが、2月16日(木)まで東京西新宿の三井ビル1F、エプソンイメージングギャラリー、エプサイトにて写真展 『しまなみライフ』 が開催されています。(日曜日は休館)

良い時間が過ごせるのではと思います。
詳しくはブログ 『しまなみライフ』 参照。

尚、『しまなみライフ』 のホーム・ページは [こちら]

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(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
フリッカ・データベース

2012年2月10日金曜日

テキサス州の自作フリッカ その後 (Head)

個室ヘッド内部の造作。

こんな所にと思わないでもないが、ソール(床)にはフリッカのシンボル、葡萄の蔦のスクロールワーク。




アウトボード側コンパートメントには例の蔦の透かし彫り。

ヘッド(WC)は狭いスペースを広く使うために斜めに配置した。

ヘッド後方、配管周りに見える白い横T字型のものはヘッド・カバー(蓋)を立てた時のレシーバー。










良く見るとレシーバーは立体的にカーブを付けてある。

カバーのヒンジ(蝶番)はこだわって真鍮製にしたそうだ。


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お知らせ

標題とは無関係ですが、2月16日(木)まで東京西新宿の三井ビル1F、エプソンイメージングギャラリー、エプサイトにて写真展 『しまなみライフ』 が開催されています。(日曜日は休館)

良い時間が過ごせるのではと思います。
詳しくはブログ 『しまなみライフ』 参照。

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(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2012年2月9日木曜日

テキサス州の自作フリッカ その後 (V-berth)

仕上がっていくVバースの様子。

フォアワード・ハッチに虫除けスクリーン用のティーク枠をドライ・フィット。







スクリーンを張り、ニスも塗って完成。










正面だけでなく両舷のサイドデッキ下にもコンパートメントが並ぶ。

これは右舷側。

小さく見えるが結構色んなものが入りそうだ。







蔦の透かし彫りがルーヴァーの役割を果たし、エアーの流れも確保。

バース・クッション用の生地。色も柄も周りに合わせた。









Vバースの内装完成。

スーパーストラクチャー(ハウス)のフォアデッキ側の壁が斜めになって伸びている分、スペースが広く感じられる。

バースの幅を広く(手前の切り込み部分の幅を狭く)したので切り込み部分を塞ぐフィラー・クッションは無い。





(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
フリッカのリグ

2012年2月8日水曜日

テキサス州の自作フリッカ その後 (Door)

昨年12月の写真では [ダンボール製モックアップ] (リンク先4枚目)だったVバースとキャビンを仕切るドア。

スウィングして個室ヘッドのドアにもなるアイデアはそのまま生かして木で造作。(今ドアで閉じられている右舷側のスペースがヘッド。)












ドアのラックも色々考えて試したようだ。
















左舷側の隙間はトリムを付けて埋めた。
















これが完成品。

時計で四角いトリムのトップを隠してしまったように見えなくもない。

トリムをカーブに合わせて削り、時計はもっと収まりの良い位置にずらせないだろうか。








(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2012年2月7日火曜日

テキサス州の自作フリッカ その後

『ミシガン州の自作フリッカ その後』 として取り上げて来たシリーズの続き。ミシガンのオリジナル・ビルダー/オーナーからテキサスの現オーナーに引き取られて作業が続いているのでタイトルも本日より変更。

室内のティーク張り作業もかなり仕上がって来た。フォアからコンパニオンウェイを見たところ。

階段(ニス塗りはこれから)は引き出し付き収納スペースになっている。ローラーが付いていてエンジン・アクセス時は階段全体をずっと手前に移動させるのだろう。少し手間がかかりそうだ。





コンパニオンウェイ入口からフォアを臨む。

ソール(床)の一部はグレイティング(スノコ)になっているので階段にローラーが付いているとすれば嵌り込まないか心配。

それにしても20フィート艇ながら室内にこれだけ造り込めるのはフリッカならではだろう。





(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
フリッカのスペック

2012年2月6日月曜日

福山近在のフリッカ エンジン

このフリッカは1983年製なのでファクトリー搭載エンジンは1GM(7.5馬力)だ。1GM10(9馬力)は1985年製頃から搭載されている。

1GM10は1GMのシリンダーのボアを大きくして馬力を大きくした。








ボアが大きくなった分シリンダー・ヘッドのジョイント部からウォーター・ジャケットの水がエンジン・ブロック内に入り易くなったのでボアやリングが錆び易いという人も居る。その点、元々のデザインである1GMの方が堅固に出来ていると言うことだろうか。しかし [こちら] の数値の比較では1GM10の方が6kgも重いようだ。その差はどこから来るのだろう。

尚、部品は殆ど共通だがエアー・フィルターのエレメントが違う旨記述している人もあり、上記リンク先にオルタネーター出力やそのベルトが違っていそうという記事もあるので、部品購入時は確認の必要有り。

PSSドリップレス・シャフト・シール。











定期的なパッキング・グランド(グラン・パッキン)のナットの締め直しやパッキン交換も不要で、ビルジもドライに保てるため人気が高いのも頷ける。

セレニティーでもこれに交換しようと考えたこともあったが、パッキンもドリップの少ないものが出ているし、何と言ってもパッキング・グランドの場合最悪の事態(大量のリーク)が発生しても艇が一気に沈没するようなことはないのでこれからも旧来のスタッフィング・ボックスのままで行こうと思っている。

(写真はいずれもPSC製434艇中259番、艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
USヤフー・フリッカ・グループ