2011年3月7日月曜日

3月5日土曜日の風 (Video)

ビデオは1:15 PM のSF湾サウス・ベイ。約4ノットの北風、対地艇速2.4ノット。



暑くも寒くもない、心地良い日を海上で過ごすことができた。

春。のんびりセイリングも悪くない。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年3月6日日曜日

配管: ビルジ・ウォーターのパンプアウト・ライン

昨日見たようにビルジ・ウォーター(船底に溜まったアカ)も手動ポンプで艇外に出す。

セレニティーのビルジ。コンパニオンウェイ下からスターン方向を見たところ。水はこの蛇腹風ホースを通って排出される。

キールの内壁には地層のように、前代までのオーナー時に溜まったビルジのハイ・ウォーターマークが付いている。ホースも同様に茶色に染まっている。






茶色ということは、ビルジ・ウォーター(主にスタッフィング・ボックスのパッキング・グランドからドリップして来た水)に加え、換装前の古い1GMから漏れたオイルや軽油の層の痕跡だろう。

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見ての通りセレニティーには自動ビルジ・ポンプは付いていない。セレニティーは小生どもが購入するまで3年以上手付かずで係留されっ放しだったが、その時は真ん中のウォーターマークまで溜まっていた。(エンジンはセレニティー購入直後に新品の1GM10に換装。)

購入後の水は大体この程度。ホースの下部分で底に深さ3mm程溜まっているだけ。ホースには届かない。

また、いつもホースを使って手動ポンプで排水できようになるまでアカが増えるのを待つことはない。ビルジは手前に来るほど徐々に浅くなっているが、水が増え、コンパニオンウェイ下の手が届くような位置まで来たら、棒の先に付けた雑巾に染み込ませて取り除いている。取れる量は多くて200~300cc。水はいつも透き通っている。

このようにビルジの水を常時最小にしておくのは、増えた量が分かりやすく、スタッフィング・ボックスのナットを締め直すタイミングを判断しやすいからだ。(ビルジは毎週チェックする。)

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本題に戻ろう。

ビルジからのホースはエンジン・パンに開けられた孔(トランスミッションの斜め下)から上に出て来る。

その後ウォーター・ロック(マフラー)の横でホールディング・タンクからのホースと並んで、スターン方向へ。






ホールディング・タンクからのホースよりもさらに先からコックピット・ロッカーの中へ入って行く。





コックピット・ロッカー側に出たホース。

ビルジ・ウォーター・パンプアウト時はこのようにY 字コネクションのコック・ハンドルをビルジ・ウォーター側にセットする。

ここから後は昨日の4~5枚目の写真を参照され度。







尚、ホールディング・タンクをヴァキュームで空にする時も、Y 字コネクションのコック・ハンドルはこのようにビルジ・ウォーター側にセットしておいた方が良い。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年3月5日土曜日

配管: ホールディング・タンクの手動パンプアウト・ライン

ホールディング・タンクはパンプアウト・ステイションのヴァキュームだけでなく、艇の手動ビルジ・ポンプを使っても空にできる。

無論、海岸から3マイル以上離れた外洋のみでの話。(州によっては12マイル以上という海域があったり、3マイル以上でも特定海域は禁止とか地方特定の決まりがあるので要注意。)

手動ビルジ・ポンプはコックピットから操作する。

一等右、今カバーを被せてあるのがビルジ・ポンプ。


使用時はカバーを開け、ハンドルを差し込んで上下に反復させる。

T 字コネクターで分岐した管はインボード(画面左)側、コックピットとの仕切り壁に設置された手動ポンプに向かう。



しかし、ポンプに入る前に先ずこの切替えコックを通過する。

Y 字コネクションのコック・ハンドル(黒いハンドル)を写真のようにホールディング・タンクからの管とインラインにするとホールディング・タンクからの排出、左下の蛇腹風ホースとインラインにするとビルジに溜まったビルジ・ウォーター(船底アカ)の排水が可能となる仕掛け。



(尚、その上、壁に装着されているのは真ん中の黒いラインがノブを引っ張り上げると燃料供給を遮断するディーゼル・エンジン・ストッパー、左右の赤いラインはそれぞれアクセルと前進後進ギアのリモート・コントロール。)

Y 字コネクションからの黒いホースがポンプに接続。

ポンプの反対側から出た黒いホースは一度上に高く延びた後降りて来て、アウトボード側のスルーハルに接続。スルーハルはトランサムの喫水より少し高い位置にある。いずれもスルーハルからの海水逆流を防ぐための措置。






(真ん中の赤黒2色のホースはエンジンからの排気排水用。これについては後日。)

STB側トランサム外観。

アウトボード側の白いスルーハルに手動ポンプからのホースが接続されている。



ブロンズ製スルーハルはエンジンからの排気排水用。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカ・スペックのページ

2011年3月4日金曜日

2月最終日曜日つづき (Video)

南行レグで西風11ノットとなる。



逆潮約1.2ノット、対地艇速3.5~3.6ノット。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカのリグ

2011年3月3日木曜日

配管: ホールディング・タンクのヴァキューム(排出)ライン

昨日見たウェット・ロッカー下部のハルに造り込まれている汚水ホールディング・タンクを、パンプアウト・ステイションのヴァキュームで空っぽにする時のライン。

エンジン・ルーム・ヴェント(通気)ライン説明時に使った写真も含めて、汚水の通り道を順に追ってみる。

先ずタンクからエンジン・ルームに出て来る。

(中央、コックピットからの排水ホースの陰にある、横に延びている黒い太いホース。)






そのままエンジン・ルーム側壁下部をスターン方向へ走る。















左上2本のエンジン・ルーム・ヴェント・ラインの少し先で壁を抜け、コックピット・ロッカーに入る。

(平行してもっと先まで延びている蛇腹風ホースはビルジ排水用。)










コックピット・ロッカーには一番低い場所から入り、ハルを這うように上る。







バッテリー横で T 字コネクターを経て白いホースとなり、ハルの形に沿って上へ延びる。






(T 字コネクターで分岐したラインについては明日。)

ハルに沿って上ったホースはコックピット・コーミング天辺の開口部に装着されたデッキ・フィティングに接続されている。













デッキ・フィティング外観。











蓋を廻して外し、開口部にバンプアウト・ステイションのヴァキューム・ホースを嵌め込み、タンクを空にする。空になった後もヴァキュームを外さず、しばらく水道からの水やバケツに取っておいた清水をヘッド(トイレ)からタンクへ送り続け、タンク内をきれいに洗浄。

フリッカのホールディング・タンクの容量は約9ガロン(35ℓ)。セレニティーではいつも殆どマリーナの陸上施設で用を足しているので、艇のヘッドを使うことはめったにない。使ったら一両日中にパンプアウトするようにしている。パンプアウトは過去5シーズンで2回のみ。

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ちなみに例えばロサンジェルス沖約21マイルにあるサンタ・カタリナ島の係留施設では、到着時、水を青く染めるタブレットを渡され、ヘッドの中に入れたことを係官が確認する。これで係留中にヘッドからの汚水を出す艇は一目瞭然となる。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ USヤフー・フリッカ・グループ

2011年3月2日水曜日

配管: ホールディング・タンクのヴェント(通気)ライン

この1枚目の写真は [先日] も見た。

STB側コックピット・コーミング横に装着されたヴェント2個。

本日はフォア(画面左)のヴェントが主題。



コーミングの内側を個室ヘッド(トイレ)から覘いたところ。

一番手前がホールディング・タンク用のヴェント・ライン。











手前のウェット・ロッカーと奥のコックピット・ロッカーの間を仕切るバルクヘッドの上を這って、下のホールディング・タンク方向へ延びる。












ホールディング・タンクにヴェント・ラインが付いているのは他でもない、タンク中にメタン・ガス(都市ガスの主成分)が溜まるのを防ぐためだ。メタンが溜まると爆発の危険性がある。メタンはエアー中の濃度5~15%の時に燃えるガスなのでタンク内エアーのメタン濃度は5%以下に抑える必要がある。このヴェント・ラインはメタンを逃がすために無くてはならない大切な気道という訳だ。

尚、アメリカでは1972年以来、湾内・湖内・河川内の全域に加え、外洋に面した海岸から3マイル以内でも汚物投棄は厳禁。



従って大小あらゆる船艇は必ずマリーン・ヘッドを備え、汚水浄化機能不備の通常型マリーン・ヘッドの場合、排泄物はすべてホールディング・タンクに溜め、マリーナや港湾のパンプアウト施設(どこでも使用無料)でタンクを空にしている。

日本沿岸でも心ある人はヘッドから海中への投棄はしないだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ 日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年3月1日火曜日

配管: 個室ヘッドの水周り

個室ヘッド(トイレ)はハルの外から水洗用の水(つまり通常は海水)を取り込み、ポンプでヘッドに入れる。

コンパニオンウェイ下。











3個のスルーハル・シーコック中、左上の小さなものがヘッド用(左側のホース)とエンジン冷却水用(右側のホース)の取水口を兼ねている。エンジンもヘッドも使わない時はこのようにコックを閉じておくのがベスト・プラクティス。

尚、下2個の大きいシーコックはコックピットからの排水用。この2つはいつ雨が降っても排水できるよう、通常このように開けておく。

シーコックから延びたホースは個室ヘッドのソール(床)の孔から上へ。















個室内から見たところ。

手前の赤いレバーの向こうがソールから出て来たホース。一度上に上り、ポンプに降りて来る。

上った所にもコックが付いている。エンジン稼動のためスルーハルのシーコックを開放している間も、通常このコックは閉じておく。






フリッカのヘッドは海面下にある。スルーハル・シーコックとこのコック、両方を開放したままにしていると、例えばヘッドに付いているポンプの取水バルブに海草が詰まり弁が少しでも開いたままになっていたなどの理由で、ヘッドを使用していない間にヘッドから水が溢れ出し、艇を沈没させる危険性がある。

上から見たところ。












水をヘッドに入れる場合、黄色いレバーをインラインにしてこのコックを開け、ポンプの赤いレバーを画面右側に倒し、黒いレバーを上下させる。水は上の白いホースを通り、ヘッド内に入る。

適量の水がヘッドに入った時点で、赤いレバーを画面左側に倒し、黒いレバーを上下させると、汚水は下の黒い太いホースを通ってへッド後方の汚水ホールディング・タンクへ出ていく。

この作業をヘッド内の水がきれいになるまで3~4回繰り返す。

ヘッドを出た汚水は一度海面上の高さに上ってタンクに落ちて行く。ホース頂部にはヴェント(通気口)が付いている。

この所謂ヴェント付きループは艇が右舷・左舷どちらにヒールしても必ず海面上に出るような高い場所に装着されている。







このヴェント付きループの無い艇では、異物が挟まったなどの理由でヘッドのポンプの排出バルブが少しでも開いた状態になっていると、ホールディング・タンクから汚水を艇外に排出するためのスルーハルからサイフォン作用で水が逆流しヘッドから溢れ、艇が沈没することがある。















尚、

(1) 1983年末頃以降のフリッカではサイフォン作用による逆流を二重に防止するため排出用スルーハル(これについてはまた後日)がトランサム右舷側の海面上(喫水より少し上)に設置されている。

(2) 写真3、4枚目。セレニティーでは個室内の取水コックがヘッドに座ると左手に位置するように設定されているが、1980年代後半以降のフリッカではヘッドの [後方に設定] (下から2枚目)されているものが多い。

(3) セレニティーでは水洗に海水は使用しない。故に個室内の取水コックはいつも閉じたまま、かつ、ポンプの赤いレバーはいつも排出の位置に倒したまま、にしている。海水を使うとどうしても独特の臭いが個室に残る。ジャーやボトル、バケツなどに入れた清水を使って流すとその臭みは無くなる。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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