2008年10月22日水曜日

フリッカのドジャー

20フィート艇にドジャーを付けるには特にスペースの点から工夫が必要。オーナーたちは自分のセイリングの海域、目的など充分検討し、安全性を踏まえた上で、スプラッシやスプレーを避けるというドジャー本来の目的を達成するため、自分の艇に合ったドジャーを考えてきた。

サンフランシスコからニュージーランドまでシングルハンドした女性TCの 『Tikaroa』 のドジャーは後方から見ると、下まできれいなアーチになっている。フリッカのサイドデッキは狭い。アーチ型はフォアデッキへの往来に不便(危険)がないように通行スペースを確保するのに便利。









右は同じコンセプトの別艇。









これはサンディエゴからハワイ、南太平洋、ハワイ、ロサンジェルスを航海した 『カワバンガ!』 。





本来の目的であるスプレー避けの機能を重視した長いドジャー。良くある斜め前からのスプレーも防げる。この横幕は2段階に取り外しできる。フォアデッキへの往来用に付けた頑丈なドジャーのハンドレールに注目。

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福岡の 『ミスティック』 は上記二つの中間を狙ったものだろうか。⇒[ミスティック]

『ミスティック』 に大変良く似ている 『ダイアン・イレイン』 のドジャーの内部。フリッカのハルヤードは手引きで、ウィンチは最後の締めにしか使わないから、ウィンチ・ハンドルの動きがこのように制限されても大して不便はないだろう。

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始めからスプレー避けをメイン・ハッチだけに絞ったものもある。これでも体を濡らさずコンパニオンウェイから前方を視認するのに有効だ。

この型だとメインスルのリーフなどキャビントップでの作業時にもさほど邪魔にはならず良さそうにも思える。

メインシートがミッド・ブーム型のフリッカにドジャーを付ける場合、シートとのコンフリクトを避けるため、この小型ドジャーのように後端がキャビン後端とフラッシュかもっと短い必要がある。


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尚、艇によってはドジャー内の頭上スペースを確保するため、メイン・ブームの設定を通常より4-6インチ高くするオーナーもいるという。

(写真はPSC製434艇中、上から順に番数未確認 Tikaroa、413番目 Leprechaun、171番目 Kawabunga!、355番目 Diane Elaine、および420番目 Soloma です。)
Tikaroa
Leprechaun
Kawabunga! (Pages18-19)

2008年10月21日火曜日

シー・フッド


良く見かけるファイバーグラス製メインハッチとシー・フッド。






ハッチはスライドしてフッドの下に収まる。






この艇はファイバーグラスのハッチにティークのフッド。






シー・フッドはスライド式メインハッチの前方をカバー、キャビントップとハッチの間から打ち付ける水が浸入するのを防ぐ。




海がいつ荒れるかも知れない外洋航海には必須だが、90年代の艇では標準装備、それ以前はオプションだったようだ。

この艇はティークのハッチにフッドなし。

ハッチ横のトリム・レールがその分長い。





(写真上2枚はPSC製434艇中、番数艇名未確認1993年製フリッカ、続いて番数未確認 Halcyann、番数艇名未確認1991年製、最後は番数未確認 Dawn です。)

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2008年10月20日月曜日

ウィンドパイロット

もちろんウィンドヴェインはスキャンマー社の3機種(モニター・ウィンドヴェイン、オート・ヘルム・ウィンドヴェイン、セイズ・リグ)の他にもいろいろある。ウィンドパイロット社のパシフィック・シリーズも良く使われている。⇒[ウィンドパイロット]

フリッカに装着のウィンドパイロット「パシフィック・ライト」。

ホンダの船外機はディンギー(テンダー)用。












コックピットのウィンドパイロット用コントロール・ライン。ウィンドヴェインはどのメーカーのものにしろ、騒音がなく静か。






ウィンドパイロットでメキシコ、コルテズ海を行くフリッカ 「ダルシ二ア」。














(写真はいずれもPSC製434艇中412番目 Dulcinea です。)
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2008年10月19日日曜日

ウィンドヴェイン

遠洋に行く時の頼りになるクルー。針路を指定するオートパイロットとちがい、ウィンドヴェインは風向きの変化に対応できる。その点、シート・ツー・ティラー・システムと同じ。無論電気は使わない。外洋のヨットには最適だ。

ウィンドヴェインは強風下で良く機能する。ただ真下りや極めて微風の時などセンサー(上の羽根)に風が当たらぬ時に弱い。そういう時だけオートバイロットを補助的に使えば良い。尚、ウィンドヴェインのステンレス製ラダー(下に一部が見えている)は艇のラダーが破損・故障した時非常用ラダーとして使える。






フリッカは20フィートながらウィンドヴェインも良く似合う。

世界で最大のシェアを持っているのはスキャンマー製。中でも一番良く売れているのが[モニター]





モニターの実用性、耐久性は良く知られ、中古品も人気が高い。中古を入手した場合、スキャンマーに連絡すれば自艇のスターンの形状に合った装着用のステンレス・パイプなどの部品を売ってくれる。アドバイスやマニュアルはフリー。⇒[マニュアル」(注:重い。48ページのPDF。)

サンフランシスコからニュージーランドまでフリッカをシングルハンドした女性の愛艇[ティカロア]にもモニター・ウィンドヴェインを付いていた。

(写真上2枚はPSC製434艇中、最後の434番目 Flight of Years、下は番数未確認 Tikaroa です。)
US Yahoo! Flicka Group

2008年10月18日土曜日

サウス・ベイ(Video)

9月下旬、南方のマリーナへの帰途。



西風15ノット。もっと強くなりそうな様相、メインは早めにダブル・リーフ。艇速約5ノット。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
Flicka20_Japan

2008年10月17日金曜日

キャラウェイ


ウイング&ウイングで地中海を進むキャラウェイ。特製の[長いバウスプリット]でジェノアもその分大きい。
















地中海はいつも風が強すぎるか弱すぎるかどちらからしい。最近後者のためにAspin(アシメトリカル・スピネイカー / クルージング・スピネイカー)を買ってテスト中。⇒ [Aspin]

(写真はPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
Caraway

2008年10月16日木曜日

アフリカン・ムーン


ノー'スター製フリッカを語る時にアフリカン・ムーン (African Moon) を避けては通れない。細部までこだわりのある丁寧な造り。ハル以外は全てウェスタリーが造り、完成させた。





















1976年製。二代目オーナー、ロッド・ブラックドーファーが1989年から5年かけて全面的にリストアし、1994年に再び進水させた有名なフリッカ。(アフリカン・ムーンの前の名は Sea Shanty、2000年以降 Dolphin Spirit 。)






















これは船尾にあるアフト・キャビン。

他のフリッカには無い。この艇だけのオリジナル。







新艇の時からのファクトリー製で、ちゃんと両舷にポート(窓)まで付いている。入ると真ん中に大人一人が立てるスペースがあり、両舷ともそれぞれ大人が横になれるアフト・キャビン・バースとなっている。このフリッカがノース・シー27のモデルになった、とも言われる。

まぎれもない20フィート艇(デッキ長)だが、船首のバウスプリットと船尾のバンプキンを入れると27フィート。













(写真はすべてNor'Star製20艇中18番目 African Moon です。)
African Moon (a.k.a. Dolphin Spirit, Sea Shanty)